人気ソーシャルメディア「Discord(ディスコード)」が米国時間2021年05月13日に、6周年を迎えた。
6周年を記念して、ブランディングや機能など、様々な点において変更点や新機能などが発表された。
Discordは、サンフランシスコを拠点とするオンラインビデオ、音声、およびテキスト通信プラットフォームであり、元々はゲーマーが対話してコミュニティを作成するために開発された。プラットフォームが人気になり、ゲーマー以外の多くのユーザーがプラットフォームに引き付けられ、同社は「ゲーマー向け」カテゴリを2020年にプロファイルから完全に削除した。その後は、すべてのユーザーが対話してコミュニティを作成するためのコミュニケーションプラットフォームになった。サービスは、COVID-19によって引き起こされたロックダウンの間に、更にユーザーが急増した。
Discord Nitro のプレゼント配布企画
6周年記念として、DiscordはYouTubeで生配信を行い、数百のDiscord Nitroが1ヶ月間無料で利用できるコードのプレゼント配布企画を開催した。不意に、Discord Nitroのギフトコードが画面上に大量に表示されるという斬新な企画だ。この配信は、同時視聴者数を3,4万人前後記録した。ディスコード研究所(当サイト)では、この生配信で配布されたコードの使用を試みたが、数百ものコードが配布されていたのにも関わらず、3,4万人には叶わなかった。
生配信のアーカイブ:
ロゴ&ユーザーインターフェースの変更
ブランドカラーとデザインの変更に加えて、Discordはロゴを変更・調整することを決定した。
新しいブランディングは、よりエネルギーにあふれ、大胆かつ遊び心のあるイメージになった。
Discordロゴ(Clyde)の変更
Discordは公式ブログでの投稿で、同社はロゴの変更を決定した理由を説明した。主な理由は、現在のデザインが「制限的」であり、インターフェイス要素、アートアセット、及びグッズアイテムの作成を困難にしていたことだ。
Discordのロゴは、上記画像のように吹き出しの中に入っている。この吹き出し内に入っているロゴは、左右非対称であり、インターフェイス要素、アートアセット、及びグッズアイテムの作成を困難にしている。更に、ロゴを変更することでよりフレンドリーなデザインにすることができる等とDiscordは公式ブログで理由を説明した。また、ロゴの名前は「Discord」や「Discordロゴ」、「ミッキーマウスパンツ」、ゲームコントローラーなどではなく、Clydeであると言及した。
書体(フォント)を新ロゴと相性が良いものに変更
Discordのロゴ変更を伴い、フォントもロゴと相性が良いフォント”Ginto”をベースなものに変更した。「Discordの楽しさを表現するのに最適なフォントを見つけるまで数百個のフォントを吟味し、さらに改良を加えてオリジナルより読みやすくしました。」とDiscordは公式ブログで述べた。
ブランドカラー(色)を変更&追加
Discordはブランドカラーの変更も発表した。色味が全体的に濃い目になり、従来の青紫、黒、白だけでなく緑、赤や黄色なども追加された。
Discordのブランドカラーはこちら(公式サイト)から確認できる。
キャッチコピーの変更
Discordはプランディング変更の一環として、キャッチコピーの変更を行った。丁度1年ほど前のキャッチコピー「Your Place to Talk」から「Imagine a Place」に変更した。
Imagine a Placeは、Discordが世界中にいるたくさんの人々にとって、多くの異なる意味を持つという事実を体現する、私たちの新しいスローガンです。これは、私たちが誇りに思っているコミュニティとの創造とコラボレーションです。あなたもその一人です。
Discord公式ブログ
ステージ関連(ステージディスカバリーや有料チケット機能など)
Discordの新しいStage Discoveryポータルは、ライブオーディオイベントをコミュニティに接続する。
Discordは、2021年3月下旬、独自の音声クラブハウスのようなチャンネル「ステージ」をリリースした。これらのビルディングブロックが整った状態で、Discordは2021年6月頃にStage Discoveryと呼ばれる新しいポータルを通じてイベント(オープンマイクナイト、ブッククラブなどを考えてみましょう)の浮上を開始し、その過程で誰もがクールなコミュニティとつながる方法を追加する予定だ。
しかし、このようなポータルに誰でも掲載できる場合、Discordは問題のある投稿を管理しきれない。そのためステージディスカバリー機能は、現行のサーバー発見機能のように、一定以上有名(人気)なDiscordサーバーでないと掲載できないと考えておくとよいだろう。
DiscordのプロダクトマネージャーであるRick Ling氏は、ステージチャンネルはこれまでのところヒットしており、同社はイベントがプラットフォームの中心にあるコミュニティに新しいユーザーを紹介するためのゲートウェイになり得るという見解を示した。
「私たちにとって、これらの音声会話に出入りすることだけが最終目標ではありません」と、Ling氏は記者会見で述べた。間もなく、サーバーは公開イベントを一覧表示できるようになり、誰でもチェックアウトするように招待される。Discordはまた、その新しい発見機能がいくつかの注目すべきパートナーと共に開始されると述べており、「1つの韻を踏む……韻を踏む」ことをほのめかしている。
また、同社は有料のチケット付きオーディオイベントをテストするためのパイロットプログラムを開始を検討している。これは、これまでプラットフォームを通じて収益を上げることができなかったクリエイターにとって大きな恩恵であり、ターゲットを絞った広告ゲームに参入する予定のないプラットフォームにとって重要な追加の収益源となる可能性があり、期待が集まっている。
とうとう、スレッド機能が今夏に…!!
Discordと類似しているサービスとして、Slack(スラック)がある。Slackは社内向けの連絡ツールであり、DiscordはSlackとは異なりコミュニティを作成するサービスである。このSlackとDiscordの大きな相違点として挙げられていたものが、スレッド機能である。
(左はSlackのスレッド機能、右はDiscordの返信機能)
スレッド機能とは、メッセージに対して返信する機能である。スレッド機能は、どのメッセージに対する返信かを明確にしてくれる機能で、話の流れが後からでも分かりやすくなる。
Discordには現在返信機能というものがあるが、これはどのメッセージに対して返信するかを言及する機能であり、言及されたメッセージから元のメッセージにから返信されたメッセージを見ることはできない。対してスレッド機能は、メッセージ内に返信が出来ると言ってもよいだろう。
Discordはこの機能を今夏リリースの計画をしており、多くの顧客の期待を集めている。
スタンプ(ステッカー)機能が近日正式リリース
Discordのスタンプ機能は、LINEスタンプのような機能である。Discordはこの機能を半年ほど前からブラジル、カナダ、日本でテストをしていた。Discord、このテストにより、スタンプ利用の動向を知ることができ、世界規模でのスタンプ機能リリースに一歩近づいたという。
これまでスタンプは全てのユーザーが利用できる機能となる予定であったが、Discord Nitro 限定の機能になることになった。そして各サーバーは、ブーストを受けてカスタムスタンプをアップロードできるようになる。
サーバーがレベル 1 アンロックに足りるブーストを獲得すると、サーバー管理者がカスタムスタンプをアップロードできるようになる。サーバー内のカスタムスタンプはNitro関係なく全メンバーが使用可能で、さらに Nitro 登録メンバーは Discord 内のどこでも(他のサーバーでも)使うことができるようになる予定だ。
Discordの公式スタンプパックは、Nitro サブスクリプションの特典に含まれ、登録している限り自由に使うことができる。
この方針変更により、テストで実装されていたスタンプショップは5月16日に閉店され、テスト期間中にスタンプを有料で購入したユーザーには返金が実施されることになった。
Discordは次のステージへ
Discordはまた、ブランドを少し整え、配色を明るくし、明らかに愛されている擬人化された小さな紫色のコントローラー、Clydeにいくつかの調整を加えることで、6歳の誕生日を祝った。同社は、アプリを何年も使用していない種類の人々に視覚的アイデンティティを「より包括的で歓迎」しながら、物事を遊び心のあるものに保ちたいと述べている。
Microsoftからの買収が破談になったDiscord、今後もDiscordが進化し、注目が集まりそうだ。
※当記事で使用した画像はDiscord公式サイト(ブログ等)からお借りしました
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